冬至を過ぎて

さぁ、いよいよ本年も残すは一週間で大晦日を迎えます。

十八日の終い観音、二十一日の甲子の大黒さま、

そして二十二日には冬至を迎えました。

冬至は「昼間最も短き日にして、暦元と云って造暦の根拠となす」

暦を造るうえで非常に重要な日とされてきました。

北半球では一年で最も昼が短く、夜が最も長くなる日であり、

太陽の運行を観測し暦を定めるための、最も大切な基準点、

すなわち「暦元(れきげん)」と位置づけられてきました。

そのような大切な冬至の日に、當山では神棚に奉斎する

鎮宅霊符尊神(北辰妙見菩薩)の御幣束を開眼しております。

神棚と申しますと、現在では多くのご家庭で氏神さまの御札や

神宮大麻をお祀りするのが一般的ですが、

當山では古来の信仰に基づき、鎮宅霊符尊神(北辰妙見菩薩)

の御幣束をお授けし神棚へとお祀りいただいております。

この信仰は、北の天空にあって動かぬ星・北極星、

そしてそれを補佐し万物に恵みを与える北斗七星を神格化したもので、

妙見菩薩・天之御中主大神・鎮宅霊符尊神を同体として仰ぎます。

仏教・神道・修験道・陰陽道など、さまざまな信仰の中で

大切に受け継がれてきた御尊格でもあります。

冬至には「陰極まりて陽生ず」という言葉があります。

これは実際、自然の巡りとしても一年で最も夜が長く、

陰が極まるこの日を境に、少しずつ昼の時間が伸び、

陽の気が戻り始めます。まさに、陰が極まり、

そこから新たな陽の動きが生じる大切な瞬間でもあります。

この冬至の日に、天に煌々と輝く北極星と北斗七星を仰ぎ、

来る一年の安寧と守護を願いながら、

陽の力の最初の「種」をしっかりといただく。

その祈りをもって、當山では御幣束の開眼を執り行っております。

合掌