月例〜准胝観音法要と華鬘(けまん)

十八日の昨日は、本尊准胝観音(じゅんていかんのん)さまの

縁日にあたり、一座行法にて月例法要を厳修いたしました。

夕方には、日中の法要に参座できなかった信者さんが

二組来院され、また、「当日は行けないけれど」と

ご近所の方からお賽銭を預かってきてくださる方もいらっしゃいました。

少しずつではありますが、このように皆さんが

縁日を覚えていてくださることが本当にありがたく、嬉しく思います。

お参りに来られた方には、本尊さまのご真言についてお話しをしました。

「うちの観音さまの真言はこうですよ、一緒に七回唱えてみましょうか」と

お声をかけ、共にお唱えさせて頂き、

おん しゃれい それい そんでい そわか‥おんしゃれい それい‥。

唱え終えると、「なんだか胸がすっと軽くなるみたいね」

こんな事を仰ってくださり、私も思わず、

そうですよ、観音さまはね、真言をお唱えすれば直ぐにでも来てくださる、

家でも何処でも、この真言をお唱えしてみてくださいねとお伝えしました。

当院では観音縁日と不動護摩と月二回の月例法要を行っておりますが

本当に早いもので早くも丸四年。

「十年一昔」と申しますが、ひとつの形として定着するまでは

やはり一昔は必要なのかもしれませんね。

その頃には私も六十を迎えていますが、

これからもゆっくり、のろまな亀で歩んでいきたいと思います。

さて、昨日ふとしたご縁で、私の手元に一つの

「華鬘(けまん)」がやってきました。

上醍醐寺の准胝堂再建の際(昭和四十二年)

私が生まれる六年前ですね。

裏書を見ると本山から末寺へ記念品として配られたもののようです。

以前、どこかのお寺さんで同じものを拝見し

素敵な華鬘だなと思い、見せて頂いた記憶がありました。

蓮台の上に准胝さんの種字が刻まれた、とても美しいつくり。

強いてわがままを言えば下の鶴さん?が

二龍王さんだったらさらに良かった。笑

とは言っても多分、何かのレプリカ的な物と思います。

早速、祭壇の幕中央に掛けさせていただきました。

長い年月を経て、こうして私にご縁を頂けたことを、

不思議にありがたく思います。

ちなみに本山醍醐寺では、西国三十三番、第十一番札所である

上醍醐寺准胝堂再建に向けていよいよ本格的に動き始めました。

本尊准胝観音さまの新たなお像へ鑿入れ式も終わり、

完成が今から待ち遠しいです。

合掌