甲子の縁日 〜お大黒さまのご加護に感謝
本日はお大黒さまのご縁日、甲子(きのえね)の日。
昼から所用がありましたので、午前中に甲子大黒天供を修行いたしました。
お大黒さまをはじめとする天部諸尊は、仏法を守護する護法の神さまです。
ご利益ばかりを願って、この日だけ一生懸命に拝み
豪華なお供物を並べたてたとしても真の功徳は得られません。
日々の中で常に仏法に心を向けて積善(しゃくぜん)を
志す者にこそ、自然と福徳がもたらされるというもの。
常にこれは心に留めおきたいと思うところです。
暦などでもよく見る「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」
これも一緒で陰徳を積んで慈悲を施し自身を振り返る日。
そんな風に思うのが一番良いと思います。
さて当院の大黒天さまの御軸には、慈雲尊者による賛が添えられています。
「君のめぐみ 天のめぐみと仰ぎ来て
幾萬代(いくよろずよ)の いさをしの神」
このお言葉の「いさおしの神」とは大黒天を指します。
いつの世も、私たち衆生に恵みと御加護をお与えくださるのは、
まさしくこの神の御神徳である。
そのような意味が込められています。
日々の暮らしの中で、そんなお大黒さまに恥じることのない心で、
感謝と誠実さをもって過ごしていきたいものです。
合掌

