神無月朔日
早いもので、今日から十月。
少しずつ年末やお正月が見えてくる時期となりました。
午前中は法衣や作務衣の洗濯をしたり、入れ替えをしたり。
地域によっては、まだ冬物を出すには早いところもあるかと思いますが、
夜の冷え込みはぐっと増して羽織り物が欠かせなくなってきました。
そんな十月ですが「神無月」とも呼ばれております。神様がいない月‥。
何故か。それは日本全国の神々が年に一回、出雲へ出張するため
各地が「神のいない月」となることからきているそうです。
一方、神々をお迎えする出雲では「神在月」と呼ばれているそうです。
そして出雲に集まった神々は、いったい何をなさってるかと言いますと
人々の縁結びや来年の農作物の実りについて話し合いをしてる。
いわゆる国会みたいなもんですね。大事な会議で忙しい。暇じゃない。
もっとも、すべての神様が出雲へ行かれるわけでもなく、
各地で人々の暮らしに寄り添う神様もいてお留守番をされてるそうです。
たとえば、恵比寿さん、金毘羅さん、荒神さん(竈神) 、道祖神等。。
地域によっては、お大黒さんも含まれるとかなんとか。
確かに収穫期のこの時期、神様不在はちょっと問題ですね。笑
ちなみに、出雲での神事は新暦ではなく旧暦で行われます。
今年の神迎祭は十一月二十九日。出雲大社の西側にある
稲佐の浜で全国の神々をお迎えする神事が営まれるそうです。
情報を見る限りとても厳かな夜の祭り。ロマンですね。
いつか私も一度はお参りしてみたい。
さて、年末年始の準備も少しずつ始める頃となりました。
以前からご要望の多かった「神棚のお札」についてですが
この度、師僧寺より正式に許可をいただき、
当院でもお授けできることとなりましたので
12月中旬より頒布することといたします。
ちなみにこの地域では、B4判より少し大きめの紙に
神号を書いたものを一年間神棚に貼る風習があります。
なお、当院でお授けするのは神号(文字)ではなく
「御姿(御神影)」で御座います。
歳徳大善神・大黒天・恵比寿神を一組としてお授けいたしますので、
ご希望の方はメールにてお申し込みください。
合掌

恵比須神と大黒天神

出雲に神々が集会している様子