師僧寺へお手伝い〜山形市

本日は、私どもの師僧寺であります、

山形市の成田山帰命院さまへ、

弟子とともに助法にあがらせていただきました。

とは申しましても、実際のところは、半分は修行の一環として、

多くのことを学ばせていただいているような気持ちでおります。

このお護摩は、毎年、師僧さまや兄弟子さん方が

大峯山奥駈入峰修行よりお戻りになった頃、

ちょうど暑さ厳しい土用の時期に修される、

皆さまが楽しみにされている大切な年中行事なのです。

本日修されたのは、現在あまり修する方も少なくなりました

通常の護摩とは一風変わった「風呂敷護摩」というお護摩であります。

読経と不動明王のご真言をお唱えしつつ、

風呂敷の上に護摩木を組み、そこで火を焚き上げます。

ご祈祷が終わると、そのまま火が燻る護摩を包み、

熱をそのまま残した状態で、皆さまのお身体へとお加持いたします。

特に肩や背中など、調子のすぐれない箇所を中心に、

一人ひとり丁寧に祈りを込めてあててまいります。

護摩の場では、皆さま和やかにお話を交え、笑顔があふれておりました。

こうして地域の方々がお寺に集まり、信仰をとおして心を通わせ、

大切な何かを感じて帰ってゆかれる。

その姿を拝見しながら、私自身もまた学ばせていただき、

「いつか私も、こんなお護摩を修してお加持をしてさしあげたい」

そんなふうに思いました。

信仰の灯を絶やさず、いつでも地域に寄り添い続けること。

それは師僧よりいただいている、大きな教えの一つでございます。

本日も貴重な機会を賜り、心より感謝申し上げます。

合掌