笠山荒神社参拝と当院の鎮守について

8日はお盆参りの中休みをいただき、

朝から奈良県桜井市の笠山荒神社へ参拝してまいりました。

福島からは距離があるため、なかなか日常的にはお参りできず、

このお盆参りの時期に合わせて伺うのが恒例となっております。

笠山荒神社からは、令和5年10月に当院へ分霊を賜り、

現在は当院の敷地内(現在は駐車場として使用中)に

鎮守としてお祀りしております。

以前、ご近所のお婆さんから、こんな質問を受けたことがあります。

「お宅さんはお寺なのに、

なんで神社を建てたんですか?大丈夫なんですか?」

心配してくださったのだと思いますが、

実はお寺の中に鎮守として神社をお祀りすることは、

決して珍しいことではありません。

気をつけて見てみると、境内にお社を構えて鎮守として

お祀りしているお寺は少なくないのです。

お大師さま(弘法大師)は、唐から密教を伝えられた後、

日本で真言密教を広められましたが、

そのためには日本の神々のお力添えが不可欠であると、

大変大切にお祀りされました。

実際、高野山をはじめ、当院の総本山である醍醐寺や各本山にも、

守り神として様々な神々がお祀りされています。

また、私たちが修法を行う際にも、

必ず最初に神々を供養する儀礼が含まれております。

仏教から見た神々や神仏習合の考え方についても

また折を見てお伝えできればと思います。

合掌