秋季彼岸会

彼岸入りを迎え、ここ東北もすっかり秋の日差しに変わってまいりました。

気温も落ち着き日中は過ごしやすく、夜はTシャツだけでは肌寒く

羽織り物が必要なくらいです。

しかし今夏は例年よりも気温が高かったせいか、

いつもなら彼岸の頃に満開を迎える彼岸花が、

今年はほとんど咲いておりません。

昨夜ふと空を見上げると、空気が澄んで星がとても綺麗に見えました。

季節の移ろいとともに、じょじょに冬の夜空へと変わっていくのでしょう。

さて、明日は彼岸の中日であり、暦では「秋分の日」にあたります。

太陽が真西に沈むこの日は、西方極楽浄土 、仏さまの世界と

最も近くなるとされ、昼と夜の長さがちょうど同じになります。

そして翌日からは、少しずつ夜の時間が長くなっていきます。

「彼岸」という言葉は、インドの古語サンスクリット語の

パーラミーター(波羅蜜多)に由来し、最高の境地に到達する。

という意味ですが、中国では彼岸に到ると訳されました。

つまり、こちらの岸(此岸)から、悟りの世界、仏さまの岸(彼岸)へ

渡ろうという呼びかけです。

日本ではこの教えが、ご先祖さまへの追善供養と結びつき、

春と秋の「お彼岸」という行事になったのです。

当院では、明日午後1時より秋季彼岸会法要を厳修いたします。

ご先祖さまのご供養として、故人さまの戒名を経木塔婆に記し、

丁重にご供養申し上げます。

お申し込みは一霊につき金一千円となっております。

どうぞ皆さま、それぞれのご縁ある方々を思い、ぜひお参りくださいませ。

合掌